poihoi’s writing

ぽいほいの書き物

思い出 その1

多分10年以上前。
交差点で信号待ちしていたら…
「すみません、ちょっと失礼かとは思ったんだけど。
後ろから見ていたらあなたのそのフクロハギがあまりにも立派なので思わず声をかけてしまったの。
いやあ、本当に立派で素敵だわ!
こんなにいいフクロハギの人ってそうそういないのよね」
といきなり声をかけられた。
大きな声でとても感激した様子で褒めてくれるんだけど、フクロハギを。


「いきなりごめんなさいね。
でも、とっても素敵よ。大切にしてね。
それでは失礼」
と言い捨てて去ってしまったご高齢の品の良さそうなご婦人。


人から褒められるって嬉しい。
いやしかし、とっても素敵な髪でもなく、素敵な洋服、でもなく素敵なフクロハギ…。
んんん。
複雑な気持ちになったのを今でも忘れられない。